Strangers on a Train
所用の為、北部に行って参りました。道中容赦ない豪雨の中、大荷物を抱えており(計210リットルとトートバッグ)ワァワァと泣きたくなりました。
所有すると所有されますな、つくづく実感。
ヨーロッパにいると、へその緒が日本列島とプツンと切れている感覚がするので、あまり荷物は増やさないように自然に気をつけるのですが、アジアに戻ってくるとへその緒が繋がってしまう安心感からか、東京で暮らしているような気でつまらぬ棚を買ってみたりしてしまいます。
結果、荷物が知らぬ間に増えてしまうんですよね。子供がいると尚更。
今回は大荷物だったので、トートバッグ以外は列車のパーセル※ に預けて車中では身軽に過ごしました。
鉄道で移動される方、おすすめです。おすすめですが鉄道自体が今月で3回以上脱線してます。
※パーセルは同じ列車の貨物車両で目的駅まで梱包した上で運んでくれるので、預けてしまえば身軽にコロコロ寝台車で寝転んでいられます。
荷物を預け、駅前の食堂で一杯ひっかけて、さて、本でも読みながらウトウトするかな…と列車に乗り込みました。
向かい合わせの席のお向かいさんはタイ人のオジさん。
気のいい方でタイのどこの山が綺麗だ、とか、あそこはまだ自然が一杯残っているよ、等々タイの観光情報をひとしきり教えてくれました。
中でも印象深かったのは、ラオスは昔のタイのようでいい国だよ。と言っていたこと。
生まれも育ちもバンコクの60歳くらいの方のお話だったので、私にとっては信憑性が高いように感じ、心にしばらく残っていました…
残っていたんですけど…
何やらお隣の席から「ママぁ、何時になったら着くのぉ?ねぇママぁ」という日本語が聞こえてきます。
どうやら日本人の母子のようです。
家族旅行かな…でもお母さんの方はcheer beerの500ml缶(日本人はまず飲まない安いビール)をストローで飲んでる…
在タイか…
それにしても子供を連れて二等寝台エアコンなし、そして超安酒…
どんな女性なんだろう……… チラっ… おぉーっ!細くていい女〜 ヤバっ、目が合っちまった!
中嶋朋子をさらに美しくしたタイプ。背筋が真っ直ぐでバランスのとれた容姿… 安酒を飲みつつも凛として聡明だ… 並みじゃないな、この女…
そんなわけで、声を掛けてみた。
わて 「あの…、日本人の方ですか?」
朋子 「あ、はい。日本人…ですよね?」
わて 「あはは、辛うじて…」
朋子 「タイ人かと思いました」
わて 「日本語が話せるタイ人と間違われますけど、日本人です」
わて 「どちらに行かれるんですか?」
朋子 「ビエンチャンです」
わて 「ビザの更新かなにかで?」
朋子 「はい、息子がこちらの学校に通っているのでOビザの更新に行くんです」
わて 「あ、そうなんですか。スクンビット方面のインターナショナルスクールですか?」
朋子 「インターナショナルスクール?なんですか、それ」
わて 「あれ、日本人に人気のある豪州系のインターナショナルスクールかと思ったんですけど。どこの学校に行かれているんですか?」
朋子 「それが、外国人が一人もいない田舎の普通の小学校なんです」
わて 「へぇ、どうしてまたその学校に?」
朋子 「旅行で来た時に息子が気に入ってしまったのと、やはり日本の学校はちょっと…」
わて 「なるほど、僕も娘がいるので色々と考えていたとこです」
わて 「まぁ、一例ですが子供の心理状態を探るのに八枚の絵を描かせて、深層心理を読むという実験があるそうですが、今の日本の子供達は八枚も絵が描けないんだそうです。イマジネーションが乏しいんですかね」
朋子 「そんな感じがします。時々NHKを観ていると、ここが自分の国なんだなと思って驚くことがあります」
わて 「シュタイナー教育って知ってます?」
朋子 「はい(笑)、知ってます」
わて 「僕、最初はなかなかいいなと思っていたんですけど、調べて行くうちに問題も多いなと思い始めて(笑)」
わて 「通わせている親が、なにやら特権的な教育立場に携わっているかのような痛々しい感じがしません?自然体じゃない感じがするっていうか…もちろん賛同できる部分もたくさんあるんですけど」
朋子 「その痛々しい感じって、すごくわかります。全員がそうではないとも思いますけど」
わて 「そこがとてもややこしい問題だなーって思って止めたんです」
朋子 「そのスクンビットのインターナショナルスクールは授業は英語なんですか?」
わて 「全て英語です、10歳くらいでも語彙は少ないしょうが、ネイティブ並みに話せるようになるみたいですよ、学校も楽しいみたいですし。ただ帰国後のギャップが相当辛いらしいですけど」
朋子 「うちも来年には大阪に帰ると思うので、その後がとても心配です」
わて 「そうですね、都市部だと教育は心配ですよね」
朋子 「息子、今日が誕生日なんです。それでこの玩具(未来派ベーゴマみたいな物)を伊勢丹で買ってあげたんです。四ヶ月我慢させたんです」
わて 「すごい!四ヶ月ですか…」
わて(息子さんに) 「ね、僕にそれ見せてくれる?」
息子 「いいよ、これもあるよ」(見せてくれたのは一般の子供は捨ててしまうだろうと思われるウルトラマンカードの包装紙のとても丁寧な切り抜きだった。ちなみにゴモラ)
わて 「自分で切ったの?」
息子 「うん」
わて 「すごいね!」
わて 「こっちの田舎の生活だと、日本の子供と比べると圧倒的な情報量の少なさと物質的な量の少なさだと思いますけど、その方が想像力とか逞しくなりそうですね」
朋子 「そう思います。日本だとすぐに買えちゃいますし、あふれ過ぎていますよね」
わて 「息子さん、良い表情をしていらっしゃる」
朋子 「ありがとうございまーす」
わて 「あのー、はらたいらみたいな僕ですけど、息子さんは放っておいて食堂車に行って二人きりでオリオン座流星群に乾杯でもしませんか?もちろんあなたの前では星々も途端に輝きを失うでしょうけど♥」
とは言わず、普通に「誕生日なら食堂車にビール飲みに行きません?」と誘ってみた。
快諾してくださりました。ラッキー。
世界中を旅された朋子さん、スペインが好きでもう一度バル巡りがしたいです、なんて仰る。
やはりかなりの酒豪で、気がついたら7本も二人で空けてしまいました。
九十年代のタイを一人で旅した経験もあるそうで、今回息子さんをタイの学校に入れたのは、その場の思いつきではなくて、熟考しての事なんだなと思いました。
ちなみに日本に住む旦那さんは山が好きな方だそうで、そちらの方面に仕事が決まったらしく、来年になったら山奥で家族三人で暮らすそうです。
幸せそうな家族だなー。こちらまで嬉しくなりました。旦那さんはきっと、いい男でしょうな。
というわけで鉄道ビュッフェでの美女とビールの二日酔いの朝は粥です。
私は粥評論家になりたい程に粥が好きです。未だバンビエンの粥を越える粥には出会わずです。
朝早くに起きて6時半には店が出ていて、白くて柔らかい優しい感じのものを食べて一日が始まるなんて素晴らしいです。
「その人の食べているものを見ればその人がわかる」って言ったの誰でしたっけ?
あ、そうそう、ラオスに興味をお持ちの方、私がとても気に入って観ているブログがありまして、その方はLX3を使っていらしゃってアジアを切り取られています。
中でもラオス編は必見です!!あじあ tea & cafeさん。ヤワラーの方が落ち着くという方なので、個人的に非常に面白く読ませて頂いてます。
ノンキャウなんて皆さん行きたくなりません?
ラオスってどうしてメジャーな観光地にならないんだろう。私にとって世界の七不思議です。
カナームゥークロープ・サイ・カイダーオ。すごく美味しかったので翌日も行きました。
翌日は盛りが多くなってました。人情味も味付けのうちかな?
こんな見事な蓮は久しぶりに見ました。大抵は池の中で近くには行けないんですよね。ラッキー。
いい色してます。ここ数年では私はグレープ色が好きです。紫ではなくて。服もグレープ色が多いですね。
今回の投宿先。いつも行っている気に入っている宿も良かったのですが、今回はこじんまりとした宿にしてみました。
ここの宿、良かった〜。ご主人も親切でバルコニーと屋上が広かった!家族が居ない時はここがいいかな。
最終日は、リバークルーズなんてしてみました。船に乗りながらビールもたまにはいいですね。
この時はBeer Changを飲みました。Beer Chang、この間リニューアルされて美味しくなりました。
三種類になったのです。おすすめはclassicです。
良い週末を!
所有すると所有されますな、つくづく実感。
ヨーロッパにいると、へその緒が日本列島とプツンと切れている感覚がするので、あまり荷物は増やさないように自然に気をつけるのですが、アジアに戻ってくるとへその緒が繋がってしまう安心感からか、東京で暮らしているような気でつまらぬ棚を買ってみたりしてしまいます。
結果、荷物が知らぬ間に増えてしまうんですよね。子供がいると尚更。
今回は大荷物だったので、トートバッグ以外は列車のパーセル※ に預けて車中では身軽に過ごしました。
鉄道で移動される方、おすすめです。おすすめですが鉄道自体が今月で3回以上脱線してます。
※パーセルは同じ列車の貨物車両で目的駅まで梱包した上で運んでくれるので、預けてしまえば身軽にコロコロ寝台車で寝転んでいられます。
荷物を預け、駅前の食堂で一杯ひっかけて、さて、本でも読みながらウトウトするかな…と列車に乗り込みました。
向かい合わせの席のお向かいさんはタイ人のオジさん。
気のいい方でタイのどこの山が綺麗だ、とか、あそこはまだ自然が一杯残っているよ、等々タイの観光情報をひとしきり教えてくれました。
中でも印象深かったのは、ラオスは昔のタイのようでいい国だよ。と言っていたこと。
生まれも育ちもバンコクの60歳くらいの方のお話だったので、私にとっては信憑性が高いように感じ、心にしばらく残っていました…
残っていたんですけど…
何やらお隣の席から「ママぁ、何時になったら着くのぉ?ねぇママぁ」という日本語が聞こえてきます。
どうやら日本人の母子のようです。
家族旅行かな…でもお母さんの方はcheer beerの500ml缶(日本人はまず飲まない安いビール)をストローで飲んでる…
在タイか…
それにしても子供を連れて二等寝台エアコンなし、そして超安酒…
どんな女性なんだろう……… チラっ… おぉーっ!細くていい女〜 ヤバっ、目が合っちまった!
中嶋朋子をさらに美しくしたタイプ。背筋が真っ直ぐでバランスのとれた容姿… 安酒を飲みつつも凛として聡明だ… 並みじゃないな、この女…
そんなわけで、声を掛けてみた。
わて 「あの…、日本人の方ですか?」
朋子 「あ、はい。日本人…ですよね?」
わて 「あはは、辛うじて…」
朋子 「タイ人かと思いました」
わて 「日本語が話せるタイ人と間違われますけど、日本人です」
わて 「どちらに行かれるんですか?」
朋子 「ビエンチャンです」
わて 「ビザの更新かなにかで?」
朋子 「はい、息子がこちらの学校に通っているのでOビザの更新に行くんです」
わて 「あ、そうなんですか。スクンビット方面のインターナショナルスクールですか?」
朋子 「インターナショナルスクール?なんですか、それ」
わて 「あれ、日本人に人気のある豪州系のインターナショナルスクールかと思ったんですけど。どこの学校に行かれているんですか?」
朋子 「それが、外国人が一人もいない田舎の普通の小学校なんです」
わて 「へぇ、どうしてまたその学校に?」
朋子 「旅行で来た時に息子が気に入ってしまったのと、やはり日本の学校はちょっと…」
わて 「なるほど、僕も娘がいるので色々と考えていたとこです」
わて 「まぁ、一例ですが子供の心理状態を探るのに八枚の絵を描かせて、深層心理を読むという実験があるそうですが、今の日本の子供達は八枚も絵が描けないんだそうです。イマジネーションが乏しいんですかね」
朋子 「そんな感じがします。時々NHKを観ていると、ここが自分の国なんだなと思って驚くことがあります」
わて 「シュタイナー教育って知ってます?」
朋子 「はい(笑)、知ってます」
わて 「僕、最初はなかなかいいなと思っていたんですけど、調べて行くうちに問題も多いなと思い始めて(笑)」
わて 「通わせている親が、なにやら特権的な教育立場に携わっているかのような痛々しい感じがしません?自然体じゃない感じがするっていうか…もちろん賛同できる部分もたくさんあるんですけど」
朋子 「その痛々しい感じって、すごくわかります。全員がそうではないとも思いますけど」
わて 「そこがとてもややこしい問題だなーって思って止めたんです」
朋子 「そのスクンビットのインターナショナルスクールは授業は英語なんですか?」
わて 「全て英語です、10歳くらいでも語彙は少ないしょうが、ネイティブ並みに話せるようになるみたいですよ、学校も楽しいみたいですし。ただ帰国後のギャップが相当辛いらしいですけど」
朋子 「うちも来年には大阪に帰ると思うので、その後がとても心配です」
わて 「そうですね、都市部だと教育は心配ですよね」
朋子 「息子、今日が誕生日なんです。それでこの玩具(未来派ベーゴマみたいな物)を伊勢丹で買ってあげたんです。四ヶ月我慢させたんです」
わて 「すごい!四ヶ月ですか…」
わて(息子さんに) 「ね、僕にそれ見せてくれる?」
息子 「いいよ、これもあるよ」(見せてくれたのは一般の子供は捨ててしまうだろうと思われるウルトラマンカードの包装紙のとても丁寧な切り抜きだった。ちなみにゴモラ)
わて 「自分で切ったの?」
息子 「うん」
わて 「すごいね!」
わて 「こっちの田舎の生活だと、日本の子供と比べると圧倒的な情報量の少なさと物質的な量の少なさだと思いますけど、その方が想像力とか逞しくなりそうですね」
朋子 「そう思います。日本だとすぐに買えちゃいますし、あふれ過ぎていますよね」
わて 「息子さん、良い表情をしていらっしゃる」
朋子 「ありがとうございまーす」
わて 「あのー、はらたいらみたいな僕ですけど、息子さんは放っておいて食堂車に行って二人きりでオリオン座流星群に乾杯でもしませんか?もちろんあなたの前では星々も途端に輝きを失うでしょうけど♥」
とは言わず、普通に「誕生日なら食堂車にビール飲みに行きません?」と誘ってみた。
快諾してくださりました。ラッキー。
世界中を旅された朋子さん、スペインが好きでもう一度バル巡りがしたいです、なんて仰る。
やはりかなりの酒豪で、気がついたら7本も二人で空けてしまいました。
九十年代のタイを一人で旅した経験もあるそうで、今回息子さんをタイの学校に入れたのは、その場の思いつきではなくて、熟考しての事なんだなと思いました。
ちなみに日本に住む旦那さんは山が好きな方だそうで、そちらの方面に仕事が決まったらしく、来年になったら山奥で家族三人で暮らすそうです。
幸せそうな家族だなー。こちらまで嬉しくなりました。旦那さんはきっと、いい男でしょうな。
というわけで鉄道ビュッフェでの美女とビールの二日酔いの朝は粥です。
私は粥評論家になりたい程に粥が好きです。未だバンビエンの粥を越える粥には出会わずです。
朝早くに起きて6時半には店が出ていて、白くて柔らかい優しい感じのものを食べて一日が始まるなんて素晴らしいです。
「その人の食べているものを見ればその人がわかる」って言ったの誰でしたっけ?
あ、そうそう、ラオスに興味をお持ちの方、私がとても気に入って観ているブログがありまして、その方はLX3を使っていらしゃってアジアを切り取られています。
中でもラオス編は必見です!!あじあ tea & cafeさん。ヤワラーの方が落ち着くという方なので、個人的に非常に面白く読ませて頂いてます。
ノンキャウなんて皆さん行きたくなりません?
ラオスってどうしてメジャーな観光地にならないんだろう。私にとって世界の七不思議です。
カナームゥークロープ・サイ・カイダーオ。すごく美味しかったので翌日も行きました。
翌日は盛りが多くなってました。人情味も味付けのうちかな?
こんな見事な蓮は久しぶりに見ました。大抵は池の中で近くには行けないんですよね。ラッキー。
いい色してます。ここ数年では私はグレープ色が好きです。紫ではなくて。服もグレープ色が多いですね。
今回の投宿先。いつも行っている気に入っている宿も良かったのですが、今回はこじんまりとした宿にしてみました。
ここの宿、良かった〜。ご主人も親切でバルコニーと屋上が広かった!家族が居ない時はここがいいかな。
最終日は、リバークルーズなんてしてみました。船に乗りながらビールもたまにはいいですね。
この時はBeer Changを飲みました。Beer Chang、この間リニューアルされて美味しくなりました。
三種類になったのです。おすすめはclassicです。
良い週末を!
by barrameda
| 2009-10-21 16:31
| viaje
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