Tさん
二年前の夏にメーサロンを再訪した。
再訪というのはその三年余り前に一度だけ訪れていて一週間程ウーロン茶を飲んだりビールを飲んだりして山奥でマッタリした。
2013年の再訪時は宿が少しだけ増えていて小洒落た茶店らしきものも増え始めていたけれども、
相変わらずバスと山奥でのソンテウの乗り継ぎが必要でアクセスが非常に悪くおまけに寒村ときて
バイクを借りて山道をノロノロと走り、国民党の博物館と中華文学校と山頂の寺を見て回ると
山の稜線をボンヤリ眺めること以外にやることがなくなった。
僻村過ぎて可愛いパッカーの娘もいにゃい。
その2013年のメーサロン滞在時にTさんという台湾の方と知り合いになり
チョコチョコと連絡を取り合っておりました。
某国際線のCAをしていた方で(男性です、外資系は男のCAも多いですよね)
流暢な英語を話し物静かな50代の方で当時既にリタイアしていて4ヶ月もメーサロンで避暑をしていらっしゃった
(台北の暑さが耐えられないそうだ)。
そのTさんがイラン、インド、カンボジアだのを回って今年もメーサロンで長逗留しているらしく、
BKKに来ることがあったら是非会いましょうか、ということになっていて
やっと今月の下旬になってBKKの中華街で再会した。
お土産にと私の好みの焙煎と挽き方を訪ねて下さり、そのように注文したコーヒー粉を、あの山奥からわざわざ持ってきてくださった。
メーサロン産のアラビカ深煎り細挽き豆。
早速、自宅で淹れて頂いてみた。
正直を言うとお茶は極上だけどコーヒーはそこそこだろう…
と思っていたけれどメチャ美味しい。
安いコーヒーメーカーでドリップ式なんですけどちゃんとした味がしてます。
Tさん、酒もコーヒーも飲まない品行方正が歩いているような方なのに…
宣教師のような佇まいなのに…
ポロシャツのボタンを一番上まで留めてホアランポーンに現れたのに…
…いいセンスしてるなぁ。
当日はアイスジャスミンティーを傾けつつ点心をつまみながらイラン人の驚愕するほどの親切ぶりや
バンティ・アスレイは遺跡は最高だけど夜は真っ暗で宿はシェムリアップにしといた方がいいとか
日本と台湾のここ数年の天災、大事故、9月に来るなんて言われている関東大震災の話から
先日の中国株の大暴落でTさんが大損した話しなどをした。
終始気を遣い続けたTさんは「あ、子供達が疲れてきたかな?」と
更に最後まで気配りの人で、「またどこかで会いましょうね」とにこやかに駅に向かわれた。
ポジティブな微風のやうな方だぬ。
BKKに来たのは台北に戻る為に立ち寄ったそうで、
「いつ台湾に戻るの?」と聞いたら
「うーん、二三日経ったら帰ろうかな」
「チケットは?」
「スタッフだったから空席があればいつでも10パーセントの金額でどれでも乗れるよ」
とのことで、本当に二日後の早朝には台北から到着した旨、連絡が来た。
台湾はこれから暑さもピークを過ぎ食べ物が美味しい季節になるそうです。



鶏ご飯


宿願だった鶏ご飯「カーオ・ナー・ガイ」を食べて来ました。
見た目とは裏腹にアッサリした味で香草以外は子供達にも大好評でございます。
上が大盛りで下が普通盛りです。
量が少量なので大人は大盛で丁度いい感じですかね。
ギンギンのガパオなどに疲れた時には最適な一品であります。


100年も続いている「プーンルート」という名前の店です。
場所ですが、刑務所博物館の前のLuang通りを真っ直ぐ進んでMai Trichitと交差するとこです。
センミーなんかも充実しているようです。
チャルンクルン



滞在


ライトアップ


不可能的作戦


雨期とサイゴンからの画像





こないだ訪れたベトナムの友人から画像が送られてきました。
誕生日に職場の人達から祝ってもらったそうです。
友人はホーチミンのホテルの案内係の仕事をしています。
日本だとこういう雰囲気で職場の皆でケーキを食べるというのは珍しいのではないでしょうか。
ってか仕事中に写真を撮っていたら怒られちゃいそうです。
タイでは怒られはしないと思いますが、ここまでにこやかに友人を囲むということもなくなりつつあります。
私が初めて訪タイしたのが20年余り前でその頃は地下鉄やBTS、メーターの付いたタクシーなどはなく
インターネットも全くと言っていいほど普及しておらず非常に不便でしたが、
まだこのような雰囲気が残っていたように思います。
ただ、文化的な側面から言うと今のようにスムーズな思考をする人が少なかったので
怒鳴られたり怒鳴り返したりという消耗する出来事も少なくなかったです。
ベトナムのすごいところは未だに活動的で人口も増えているのに、
この余裕が両立しているところかなーと思っています。
(南の方だけかな?)
タイも少子化で人口減に歯止めがかかりませんからこういった文化的成熟度と
人口減の問題は痛し痒しなんでしょうか。
社会のスピードが人が人として居られるくらいのペースを保つのは国策としても重要です。
上海などは東京よりも生産性を求められると思いますが、このあたりのペースは東京よりも余裕があるような気がしています。
ともあれ、ベトナムの笑顔に癒された一枚であります。


こちらもようやく先日から雨期らしくなってきました。
夕立がすごいですが、たぶん今は日本の雨のほうがすごそうです。


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